憲法の理念を東アジアの平和へ—多国間主義とASEAN Inter-Parliamentary Assembly (AIPA)(アセアン議会同盟)の意義(小池晃 参議院議員・日本共産党)(27/10/2025)

小池晃議員は、「国連は人類を守る生きた約束」という理念に賛同し、平和・人権・貧困削減で果たしてきた国連の役割を評価。日本国憲法の精神を現実の社会で実現すべきだと述べ、東アジアでは中国を包摂する平和の枠組みづくりが重要と指摘した。多国間主義の観点から、日本の果たすべき役割、そしてASEANのAIP(アセアン・インド太平洋構想)への積極参加について見解を求めた。
レポーター:井門孝紀
この会議のより詳細な内容はこちらからご覧ください。

発言全文

日本共産党 小池晃 参議院議員
日本共産党の小池晃である。本日は誠にありがとうございました。
国連創設80周年という記念の年にあたり、グテーレス国連事務総長が「国連は単なる機関ではなく、国境を越え、大陸を結び、世代を超えて人々を守る“生きた約束”である」とスピーチされた。私はまさにその通りだと思っている。
国連はこれまで、平和の問題においても、人権の問題においても、また貧困をなくすという点においても、本当に大きな役割を果たしてきたと3年後に「世界人権宣言」を採択し、「すべての人間は生まれながらにして自由であり、かつ尊厳と権利において平等である」と明確に謳った。
この理念は戦後の日本国憲法にも息づいており、我々日本の国会議員は、この精神を現実の社会の中で実現するために全力を尽くさなければならないと強く感じている。
ここでチャタジー様に質問をさせていただきたい。 マルチラテラリズム(多国間主義)は非常に重要な考え方であると思うが、その観点から見て、日本がアジア地域において果たすべき役割とは何であるとお考えか。
ASEANが提唱しているASEAN Inter-Parliamentary Assembly (AIPA)(アセアン議会同盟)は、この地域における平和を築く上で極めて重要な構想であると私は考えている。日本政府がこの枠組みに積極的に参加していくことが求められているのではないか。
そして、アジアにおいては中国をも包摂しながら、この地域で平和の枠組みを構築していくことが極めて重要だと考えるが、この点についてどのようにお考えか。 ご意見をお聞かせいただければ幸いである。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です